• 2026年10月6日
  • 2026年10月9日

知っておきたい「不安」の年齢別特徴

日常生活の中で不安や恐怖を感じることは誰にでもあります。しかし、それが過剰となり生活に支障をきたすようになると精神疾患として治療の対象となります。研究によって疾患ごとに発症しやすい年齢があることが明らかになっています。

高い場所や特定の生物などを過剰に恐れる「限局性恐怖症」は、7〜11歳の児童期に症状が出始めることが多い疾患です。ただし他の年代から始まることもあり、高齢になって生じる「転倒恐怖症」などがその一例です。

対人場面を極度に恐れる「社交不安症」は、8〜15歳の間に出始めることがもっとも多いとされています。しかし、単なる恥ずかしがり屋などの性格の問題として誤解され、診断や治療を受けないまま経過する人が多く、見逃されやすい不安症の一つです。放置すると長期化しやすく、学業や就労への支障、うつ病の併発につながるリスクがあるため早期の気づきが大切です。

不合理なこだわりや確認を繰り返す「強迫症」も子どもの頃に症状が出始める人が多く、平均発症年齢は20歳前後です。疫学的には男性の方が女性よりも早く発症する傾向が示されています。

突然の激しい動悸や呼吸困難に襲われる「パニック症」は10〜30歳代を中心に発症します。慢性的に漠然とした心配が続く「全般不安症」は20〜40歳代を中心に発症するなど、他の不安症よりも発症年齢が高いことが知られています。

子どもの場合は気持ちを言葉にする力が不足していることもあり、心理的ストレスが腹痛や頭痛、起床困難といった身体症状として出やすくなります。行動面でもかんしゃくや特定の場面で話せなくなる緘黙、不登校などのサインとして表出します。

思春期・青年期では学校や職場、プライベートでの人間関係や社会適応の課題が症状の始まりや悪化の契機になります。壮年期においては過重労働やパワハラなどの職場ストレスや、子育て、介護、夫婦関係など家庭生活での悩みが関連しがちです。高齢期では、身体の衰えを自覚しやすく実際の病気にかかることが増えてきます。そのため健康不安が生じやすく、不安に関連する身体症状も多くなります。

不安でお悩みの方は以下のページもご参照ください。

https://nemukoko.jp/strong_anxiety.html

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この記事の監修医師

・上飯田ねむの木こころクリニック 

・院長 桑原 高史

・名古屋大学医学部 卒業

・精神科専門医・指導医

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