- 2026年10月4日
- 2026年10月9日
強迫症について

外出時に鍵を閉めたか不安になって戻ったり、手の汚れが気になって入念に洗ったりする経験は誰しも一度や二度はあると思います。しかし、不安が何度もぶり返し「分かっているのにやめられない」という悪循環に陥り、日常生活に支障をきたしているとしたら、それは単なる性格の問題ではなく強迫症という疾患かもしれません。
強迫症は、自分の意思に反して不安や恐怖が頭から離れない「強迫観念」と、その不快感を振り払おうと同じ行動を繰り返す「強迫行為」によって特徴づけられます。本人も過剰で無意味な行動だと頭では理解していることが多いものの、行為を行わないと不安に襲われるため、自力で止めることが困難になります。
現れる症状は多岐にわたります。汚れや細菌を恐れて手洗いや入浴を繰り返す「洗浄強迫」、戸締まりや火の元などを執拗に確かめ直す「確認強迫」、他人に危害を加えたのではないかと怯える「加害恐怖」などが代表的です。
さらに、物の配置や完全な対称性に強くこだわったり、不吉な予感を避けるための儀式的な手順を繰り返したりすることもあります。抜毛や皮膚むしりなども関連症状とされています。
こうした症状は本人の意志の弱さや性格が原因ではなく、セロトニンなどの神経伝達物質の不均衡や、前頭葉と大脳基底核を結ぶ情報処理回路の機能異常が関与していることが明らかになっています。生涯有病率は人口の約1〜2%と報告されており、誰もが発症しうる身近な病気です。もし生活に支障が生じているなら、精神科や心療内科で適切な治療を受けることで改善が期待できます。
不安でお悩みの方は以下のページもご参照ください。
https://nemukoko.jp/strong_anxiety.html
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この記事の監修医師
・上飯田ねむの木こころクリニック
・院長 桑原 高史
・名古屋大学医学部 卒業
・精神科専門医・指導医
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