• 2026年9月5日

中高年からの幻覚や妄想は認知症のサイン?

中高年になってから初めて幻覚や妄想が現れるケースは決して珍しくありません。しかし、本人が病気と認識しづらかったり、単なるストレスや年のせいと周囲に受け流されたりして、適切な医療につながっていない人が多いのが実情です。

そんな中、日本のチームが注目に値する研究成果を発表しました。40歳以降に幻覚や妄想を発症した患者の脳を調べたところ、約65%にタウというタンパク質が蓄積していたことが判明したのです。一方で同年代の健康な人でのタウの蓄積は約15%にとどまりました。アルツハイマー病などの認知症では脳内にアミロイドβやタウという異常タンパク質が溜まり、神経細胞を壊していくことが知られています。

これまで中高年発症の幻覚や妄想は、若年の統合失調症とは異なる特徴を持ちながらも、原因不明の精神疾患として扱われがちでした。しかし本研究により背景に認知症と共通する脳の神経変性が潜んでいることが示されました。つまり、中高年の幻覚や妄想は認知症の前兆として現れている可能性が高いのです。

この発見は今後の医療に大きな転換をもたらすかもしれません。脳画像によって幻覚や妄想を訴える患者の原因を突き止めることができれば、根本治療薬の開発につながる可能性があります。

https://www.nature.com/articles/s41380-026-03749-3

もの忘れがご心配な方は以下のページもご参照ください。

https://nemukoko.jp/easy_to_forget.html

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