- 2026年8月31日
元気な70代に高脂血症薬は必要?

健康診断でコレステロールが高いと指摘され、薬を飲むべきか悩んだ経験はありませんか? 特に70歳を過ぎて持病もなく元気に過ごしている方にとって、今さら薬を飲み始めて意味があるのかという疑問は、実は医師の間でも長年議論が続いているテーマです。今回はこの疑問に答える大規模臨床試験の結果を紹介します。
この研究では70歳以上の健康な男女約1万人(平均約75歳)を対象に、コレステロールを下げる代表的な薬「アトルバスタチン」を毎日飲むグループと、偽薬(プラセボ)を飲むグループに分け、約6年間にわたって追跡調査を行いました。
その結果、高齢者であっても心筋梗塞や脳卒中をしっかり予防できるということが明らかになりました。一方で、血管イベントが減っても健康寿命を延ばすことが出来ないことも分かったのです。
この結果は、高脂血症薬は心臓や血管の病気を防ぐ一方で、健康寿命を延ばす万能薬ではないことを示しています。高脂血症薬を内服するかどうかは年齢だけで一律に決めるのではなく、血管リスクや生活への影響を考えた上で主治医とよく相談しながら決めることが大切です。
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2607314
加齢によるもの忘れがご心配な方は以下のページもご参照ください。
