• 2026年10月11日
  • 2026年10月14日

子どものうつ病について

かつて子どもは自我が未発達なためうつ病にならないと考えられていました。しかし、子どもの心の不調は決して珍しいものではなく、現在では小学生の約8%、中学生の約23%に抑うつ傾向が見られ、小学生の1.6%、中学生の4.6%がうつ病を発症しているという報告があります。

​子どものうつ病には特有の特徴があります。子どもは抑うつ感を自覚しにくく、イライラやモヤモヤといった言葉で不快感を訴えることがよくあります。また、倦怠感や頭痛、胃腸症状などの身体の症状(心身症)が現れることも多いです。さらに本来あるべき体重増加が見られないこともうつ病を疑う重要なサインです。

不登校との見分け方については学業以外の活動への意欲が手がかりになります。うつ病では心のエネルギー自体が枯渇するため、本来好きだったゲームやスマホにすら手がつかなくなります。休日に元気に遊べる場合は心理・環境的要因による不登校の可能性もあり、見極めが求められます。

​治療の基本は十分な休養と生活リズムの調整です。子どものうつ病は環境調整や認知行動療法などの心理社会的介入が第一選択とされます。薬物治療は中等症以上で慎重に検討され、若年者特有の副作用(賦活症候群など)に注意しながら行われます。

​回復期の再登校については、まじめな子ほど休んだ遅れを取り戻そうと無理を重ね、疲弊して再燃する悪循環に陥りやすくなります。そのため周囲の大人が十分に配慮することが重要です。

子どものうつ病については以下のページもご参照ください。

https://nemukoko.jp/unable_to_go_to_work_or_school.html

https://nemukoko.jp/feeling_depressed.html

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この記事の監修医師

・上飯田ねむの木こころクリニック 

・院長 桑原 高史

・名古屋大学医学部 卒業

・精神科専門医・指導医

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