- 2026年10月9日
ストレスが引き起こす身体症状

病院で検査をしても異常がないのに、だるさやめまい、痛みなどの身体症状が収まらないといった経験はないでしょうか。実は心と体の症状は密接に結びついており、強いストレスや恐怖を感じたとき、心だけでなく体にも大きな変化が生じます。
交感神経が優位になると、動悸や息苦しさ、頭痛、めまい、喉の渇き、腹痛、下痢・便秘、ほてりなどが引き起こされます。逆にリラックスを促すはずの副交感神経が過剰に働いた場合でも、血圧や脈拍の低下、強い倦怠感、眠気、頻尿などが生じます。
精神疾患の中にはこのような身体症状が前面に現れるものがあります。ただし精神疾患と判断するには、まず血液検査や画像検査等を行い、身体の病気を否定する必要があります。
代表的な疾患が「身体症状症」です。医学的に説明がつかない痛みなどが続く一方、精神症状は自覚しにくいのが特徴です。症状への過度な不安やとらわれから身体の違和感を実際以上に強く感じ、苦痛が増すという悪循環に陥ります。
また、手足が動かない、声が出ない、喉に塊がある感覚などの神経症状が現れる「変換性」や、食欲低下、不眠、倦怠感、頭痛、胃腸の不快感などの身体症状が目立つ「うつ病」も挙げられます。うつ病は適切な治療により心の状態が改善するにつれ、身体症状も軽快していくことが臨床的に知られています。さらに、統合失調症などの精神病性障害では奇異な身体感覚(体感幻覚)を呈することもあります。
原因不明の身体の不調は心が発するSOSかもしれません。気のせいと一人で抱え込まず、内科等で異常がみられない場合は心療内科や精神科への受診もご検討ください。
不安でお悩みの方は以下のページもご参照ください。
https://nemukoko.jp/strong_anxiety.html
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この記事の監修医師
・上飯田ねむの木こころクリニック
・院長 桑原 高史
・名古屋大学医学部 卒業
・精神科専門医・指導医
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