- 2026年6月24日
帯状疱疹ワクチンで認知症を予防できる?

帯状疱疹ワクチンが認知症の予防に役立つかもしれないという研究がここ数年の間にぞくぞくと発表されています。
なぜ本来は帯状疱疹を防ぐためのワクチンが認知症に効くのでしょうか。これは正のオフターゲット効果と呼ばれ、薬やワクチンが本来の目的とは違う部分で良い影響を与える現象です。
認知症予防に有効である理由として、ウイルスの活動を抑えて脳の炎症を防ぐ直接的な効果が考えられています。また激しい痛みを伴う帯状疱疹を防ぐことで、高齢者の活動低下や引きこもりを避けることで孤立を防ぎ、認知症予防に対して間接的な効果が生じているのかもしれません。ワクチンが自然免疫を鍛え上げる訓練免疫という仕組みが関係している可能性も指摘されています。
しかし、今回の結果は過去のデータを遡って解析したものであり、医学的に完全に証明されたわけでありません。本当に効果があると断言するためには今後さらに厳密な前向きの臨床試験を行う必要があります。そのため、既存の認知症薬の効果と単純に比較することはできません。
また、忘れてはいけないのがワクチンのリスクです。どのようなワクチンにも稀ではありますがアナフィラキシーなどの副反応が伴う可能性があります。接種にあたってはメリットとリスクの両方を正しく理解し、ご自身の体調に合わせて自己責任で慎重に判断することが大切です。
