- 2026年7月23日
熱中症による脳のダメージと回復の仕組み

暑い日が続いており、熱中症の危険性が高まっています。今回紹介する研究ではマウスを用いた実験を通じて、熱中症の後遺症のメカニズムを解明しています。この結果を受けて後遺症に悩む患者に対する新たなリハビリ法や治療薬の開発が期待されています。
以前より熱中症の危機を乗り越えた後数週間が過ぎてからふらつきやめまいといった神経の後遺症が現れることが知られていました。
身体のバランスを司る小脳は熱にとても弱いとされています。研究では熱中症になると小脳にあるプルキンエ細胞が減少し、将来も復元しないことが判明しました。
さらに、神経を覆うカバー(白質)の剥がれや、情報伝達を担うシナプスの一時的な機能低下も起きていました。
しかし、これらは時間の経過とともに少しずつ修復されることも確認されました。
つまり後遺症の発生と症状の回復には、小脳細胞の減少とシナプスの修復が深く関係しているのです。
