- 2026年9月4日
帯状疱疹ワクチンで死亡リスク半減!?

ピリピリとした神経痛や水ぶくれを引き起こす帯状疱疹はとても辛い病気です。特に50歳を過ぎると発症リスクが高まるので、以前より予防ワクチンの重要性が叫ばれています。実はこのワクチンが痛みを防ぐだけでなく、腎臓の悪化や心臓病を防ぐことで死亡リスクを半減させるかもしれないという驚きの研究結果が発表されました。
研究チームは米国の診療データベースを活用し、50歳以上の慢性腎臓病の患者さんを対象とした大規模な追跡調査を実施しました。計2万6,436人を抽出し、その後の中央値約3年間にわたる経過を比較分析したのです。
その結果、ワクチンを接種したグループは接種しなかったグループに比べて、透析の開始や末期腎不全への進行リスクが37%も減少していました。また、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントのリスクも26%低下していました。さらに驚くべきことに、あらゆる原因による死亡リスクが49%とほぼ半減していたのです。特に規定の2回接種を完了した人ほど高い効果が得られていました。
皮膚のウイルスを防ぐワクチンがなぜ命を守ることにつながるのでしょうか。これについてはウイルスの再活性化が引き起こす血管へのダメージや慢性的な炎症が抑えられるためではないかという仮説が唱えられています。
帯状疱疹ワクチンはただつらい痛みを防ぐだけでなく、健康に生活できる時間を延ばしてくれるかもしれません。腎機能の数値が気になる方やそのご家族は医療機関に帯状疱疹ワクチンの接種について相談してみてはいかがでしょうか。
https://www.nature.com/articles/s41440-026-02786-3
