- 2026年7月19日
入院中の「せん妄」は防げる?注目される新しい睡眠薬の効果とは

入院中に意識が混濁したり幻覚が見えたりする「せん妄(もう)」という状態をご存知ですか?高齢の患者さんや手術後の体に大きな負担がかかる場面でよく起こり、回復を遅らせる原因として医療現場で大きな問題になっています。
せん妄に対して従来型の睡眠薬を使用するとむしろ悪化させる可能性があることが以前より指摘されていました。しかし、新しいタイプの睡眠薬「オレキシン受容体拮抗薬」はせん妄を予防する新たな手段として今注目されています。
今年初めに発表された研究によると、このお薬を予防的に使った患者さんは使わなかった人に比べてせん妄の発症率が大幅に低下したことが分かりました。重大な副作用はほとんどなく安全に使える可能性が示されています。
ただし、まだ研究データが少なく検証が十分でない部分もあるため、これからのより大規模な調査が期待されています。入院中の大切な家族の負担を減らすかもしれない新しい医療の可能性に今後も注目です。
