- 2026年8月28日
クッションを叩いてもイライラが消えない理由

仕事や人間関係で腹が立ったとき、怒りを発散させてスッキリしようとしたことはありませんか?怒りはため込まずこまめにガス抜きすべきだという考え方はカタルシス効果として長年信じられてきました。しかしこのような対応は逆効果かもしれないという実験を紹介します。
実験では被験者に理不尽な批判を浴びせた上で3つのグループに分けました。1つめは相手を思い浮かべながらサンドバッグを叩くグループ、2つめは運動だと考えてサンドバッグを叩くグループ、3つめは何もせずに静かに待つグループです。
その結果、最も強い怒りを保ち続けたのは、相手を思い浮かべながらサンドバッグを叩いたグループでした。一方、最も怒りが収まり攻撃性が低かったのは、意外にも何もしなかったグループでした。
相手を思い浮かべながら体を動かして攻撃的な行動をとると、脳内ではその出来事や不満が何度も再生されます。このプロセスが怒りの感情を定着させてしまうのです。つまり物を叩いたり叫んだりする行為は怒りを燃え上がらせる練習をしているのと変わらないのです。
怒りを静めるために最も効果的なのは、原因となっている場所から離れる、あるいは静かに散歩をするなどの興奮を鎮める行動をとることです。強い怒りを感じたときは何かを叩いて発散しようとする前にその場を離れて深呼吸をしてみてはいかがでしょうか。
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0146167202289002
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