• 2026年1月16日

精神科と心療内科の違いは?

精神科と心療内科の違いは?と聞かれることがよくあります。結論から言えば、精神科は精神疾患全般を幅広く扱う診療科、心療内科はストレスなど「こころ」の影響で「からだ」に症状が出る心身症(心身の不調)を中心に扱う診療科という整理になります

心療内科を名乗るには?

ただ、現在の日本では診療科名を比較的自由に掲げられる事情もあり、「柔らかい印象がある」という理由で、専門性に関係なく「心療内科」という看板が使われることもあります。そのため一般には心療内科=軽症のうつや不安を診てもらう場所というイメージが浸透してきました。

心療内科が発展した背景

精神科は歴史の長い診療科で、以前は統合失調症や双極症など、いわゆる重い精神疾患が中心とされがちでした。一方で、不安症や心身症、外来で治療できるレベルのうつ病などが重視されず、内科と精神科の間でたらい回しになるケースもあったといわれます。そうした反省から「こころとからだを切り離さずに診る」考え方が広まり、心療内科が発展していきました。

対象疾患の変化

その後、診断の枠組みが整ってきたことで精神科も扱う範囲が広がり、現在は精神科と心療内科で対象疾患が重なる部分が多くなっています。なお私自身、若い頃に九州大学の心療内科セミナーなどで、心療内科の治療の柱とされる交流分析・行動療法・自律訓練法などを学んだ時期があり、心療内科的な視点の良さも実感しています。

迷ったら?

迷ったときは看板だけで決めつけず「いま一番つらい症状」を相談しやすい医療機関を選ぶのが大切です。必要に応じてより適した診療や専門へつないでもらえます。また専門性の目安として、精神科は「精神科専門医」、心療内科は「心療内科専門医」といった認定制度も整備されています。

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