- 2026年3月17日
物忘れがあっても認知症とは限らない

認知症に似た症状を引き起こす病気は意外に多く、しかもその中には適切な治療で改善できるものも含まれています。見逃さないためにもいくつかの代表的な疾患を知っておくことが大切です。
高齢者のうつ病では気力や集中力の低下によって記憶力や判断力が落ち、認知症と見分けがつきにくくなることがあります(これを「仮性認知症」と呼びます)。この場合、抗認知症薬ではなく抗うつ薬による治療が有効です。
慢性硬膜下血腫は頭を打った後に脳と頭蓋骨の間にじわじわと血がたまり、数週間〜数か月かけて認知機能を低下させる病気です。麻痺が出ないこともあるため見逃されやすいですが、CTやMRIで診断でき、手術で血を取り除けば改善が期待できます。
クモ膜下出血などが原因で起こる水頭症も同様に頭の中に液体がたまって脳が圧迫され、認知機能の低下・歩行障害・失禁などの症状が現れます。手術で液体を逃がすことで改善する可能性があります。
また、側頭葉てんかんは高齢者に多く、けいれんを起こさないタイプでは精神症状や行動の異常として現れるため認知症と混同されがちです。脳波検査で診断し、抗てんかん薬で治療します。
せん妄の一種である低活動型せん妄では、ぼーっとして無気力・無関心な状態が続き、認知症に似て見えます。ただし、症状が一日の中で変動することや、軽い意識の混濁がみられる点が特徴です。
ご不安な症状がある方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。
上飯田ねむの木こころクリニック(仮称)
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