- 2026年2月21日
心の病としての不安

不安とは心配や落ち着かなさを感じる感覚であり、危機に対応するための原始的な情動反応です。脳の扁桃体が関与し、自律神経系の興奮によって動悸や発汗などの身体症状を伴います。本来、不安は生命を守るための警告信号であり、例えば森で毒蛇に遭遇した際、脈拍や呼吸数が増加し「戦うか逃げるか」の行動を促すなど生存に不可欠な反応です。
しかし、不安が過剰であったり適切な期間を超えて持続することで、日常生活や対人関係を損なう場合「不安症」として治療対象となります。正常な不安は理由が明確で言葉で表現しやすく、人に理解されやすいものです。一方、病的な不安は理由が曖昧なことも多く、我慢が困難で長引き、不安が去った後もまた来るのではという予期不安を伴います。
診断には問診に加え、STAIやMASなどの心理検査が補助的に用いられますが、検査数値だけでなく検査の取り組み方や病歴から総合的に判断します。なお不安と似た言葉に恐怖がありますが、不安が漠然としたおそれであるのに対し、恐怖は特定の対象や状況に結びついたおそれを指します。
上飯田ねむの木こころクリニック(仮称)
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